スタジオ概要
代表挨拶
不登校・ひきこもり専門の相談室
ヒューマン・スタジオ(以下「当スタジオ」)代表の丸山と申します。
当スタジオは、不登校状態(高校時代)とひきこもり状態(大学卒業1年後から)の当事者(本人)だった私が、2001年10月に設立した不登校・ひきこもりに特化した民間非営利の相談室です。
不登校時代からひきこもり時代にかけて、周囲から良くも悪くもさまざまな対応や指導を経験した結果到達した「本人よりその周りの人々に働きかけたい」という“結論”から、ご家族が利用者のほとんどになる「相談援助(ここでは相談と家族会)」を業務の柱に、イベントの開催やメールマガジンの執筆配信など関連業務も、すべてご家族や関係者向けに実施しているものです。
理念をメールマガジンで発信
深刻化が叫ばれているこんにちの不登校/ひきこもり状態。これには「本人だけを良くする」といった「正す」「治す」という一方向の発想と「学校/社会に復帰すれば解決」とする一律の目標が影響しています。
それに対し当スタジオでは「周囲を含めてみんなで良くなる」といった「協働する」という多方向の発想で「生きていく意欲と人生全体の幸せ」という、人それぞれの目標を創造していくための多様なプロセスづくりを理念としております。
私は、これを“体験的不登校・ひきこもり論”と称してメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』で発信し続けており、その一部が2014年4月に単行本『不登校・ひきこもりが終わるとき』として出版されるなど、高い評価をいただいております。
新しい支援のかたちを
こうした評価は、近年の講演等のご依頼の増加や、2016年10月の設立15周年を経て迎えた2017年度、ボランティアスタッフの大幅な増員が実現したことにも表れております。
私はこのようなご期待を励みに、従来からの各業務はもとより、前年度開設した新しい支援の提言づくりのための「研究開発業務」ならびに、今年度開講した当スタジオ10余年の援助実践を伝える講座「ヒュースタゼミナール」をも通じて、不登校/ひきこもり状態への理解と対応のあり方をさらに広めるとともに、新しい対応・支援の道筋を示すため、今後とも微力を尽くしてまいる所存です。
何とぞご理解ご賛同のうえ、ご指導ご参画ご利用を賜りますよう心からお願い申し上げます。
2017年6月 ヒューマン・スタジオ代表兼相談員 丸山康彦